Yahooニュースが拾い上げていたプレジデンスオンライ掲載の”「コロナ死4000人vs.肺炎死10万人」という数字をどう読むべきか”という投稿を読んで考えたことを書いてみます。いい記事だと思ったので、テキストをコピペして雑学フォルダに保存したのですが、10分ほど自分なりに考察をしてみてナンセンスだという結論に至りました。
以前、Youtubeで外科医ながら栄養学の検知からの投稿をされてる方(去年からよく拝見させてもらってます)の投稿の中で、アメリカの方と対談した動画があり、アメリカでは季節性インフルエンザとの比較で、コロナに対する過度の警戒を疑問視するムードが医療の現場でも起こっているという発言があり、同じ事を言っていることもあり、この記事には興味を持ちました。
しかしこの考えは、別に医療の専門家でなくても、もう少し考察を進めれば否定的な結論になると思います。
先づ、肺炎死というのは、癌、そして脳卒中・動脈硬化といった血管系の疾患と並んで、人の死の迎え方の一つになっていることです。現在は若くして肺炎で亡くなる人はほとんどいなくて、多くの人が他の病気で入院中に肺炎を合併して亡くなり、直接の死因が肺炎となるケースが多いと思われます。コロナと肺炎を比較するのは、コロナと癌を比較するのとほとんど同義で、人の自然死の要因と突発的に起こったパンデミックを比較しても意義は薄いと思います。人は時を迎えれば誰でも死ぬ、肺炎はその迎え方の一つなのに対し、コロナはほぼ「事故」と言っていいものであり、現代の人社会における存在のあり方が違うので、同じ肺疾患だからという理由で両者の数字を比較してみても意味はないと考えます。自然死の数値が桁違いに多いのは当たり前のことで、それとの比較でコロナの死者数を過小評価することがあるとしたら、それは筋が違うということです。
またインフルエンザの捉え方ですが、季節性インフルエンザは毎年起こることがわかっていることで、いってみれば台風みたいなもの(どのコースを進むのか=どのタイプが流行るのか来てみないとわからないところも台風と似ている)であるのに対し、一方コロナは100年に一度起こるかどうかのパンデミックです。誤解を恐れずに表現するならば、インフルエンザはありふれた「自然現象」であり、コロナは「自然災害」だと捉えられます。偶発的に起こってしまった「自然災害」に対し、被害を最小限に止める為、国や自治体がサポートに力を入れるのは当然なことです。
そして最も大事なことが、この冬は今のところインフルエンザの流行が例年に比べ劇的に少ないことです。インフルエンザの流行は年明けから本格化するのでまだ確定的ではありませんが、今現在この冬のインフルエンザの流行は例年の1%にも満たない状態のようです。これはコロナの影響で、国民総出で感染症対策を徹底しているからだと考えるのが、最も論理的だと思われます。過去数年間の平均と比較してこれほどまで劇的に流行が少ないというのは、明らかに自然現象ではありません。人社会の取り組みの効果と考えて間違いないでしょう。言い換えると感染症対策を徹底すれば、毎年のインフルエンザの流行はこの程度に抑えられるという極めて貴重なデータだと評価することもできます。
それを踏まえて、いわゆる最悪の事態を想定した場合、ということでできる推察が、インフルエンザの流行を1/100未満に抑えるほど対策を徹底しているにもかかわらず、コロナの感染拡大を食い止められていないということは、それだけコロナの感染力が強いと考えられる、ということです。もし感染対策を緩めれば、単純にいって今の100倍被害が大きくなる可能性があるかもしれません。コロナの感染者・死者数を例年のインフルエンザのそれと比較して、その深刻さを評価するのは短絡的で科学的な思慮に欠けると考えます。
個人的な結論として、今はコロナの収束を最優先に考え、協力するのがベストだと考えます。
ついでになんでもいいから早くワクチン接種を開始すべきという気がします。
2021年1月17日の投稿
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